竜馬がゆく(八) (文春文庫)
によって 司馬 遼太郎
無料ダウンロード竜馬がゆく(八) (文春文庫) pdf - 竜馬がゆく(八) (文春文庫)をお探しですか? この本は著者が書いたものです。 この本には422 ページページあります。 竜馬がゆく(八) (文春文庫)は文藝春秋 (1998/10/10)によって公開されています。 この本はに発行されます。 竜馬がゆく(八) (文春文庫)は簡単な手順でオンラインで読むことができます。 しかし、それをコンピュータに保存したい場合は、今すぐ竜馬がゆく(八) (文春文庫)をダウンロードできます。
竜馬がゆく(八) (文春文庫)の詳細
本のタイトル : 竜馬がゆく(八) (文春文庫)
作者 : 司馬 遼太郎
カテゴリ : 本
ファイル名 : 竜馬がゆく-八-文春文庫.pdf
以下は 竜馬がゆく(八) (文春文庫) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
最終巻に来て司馬遼太郎の歴史観人物観は更に磨きがかかり、ありとあらゆる場面で現代社会に生きる私達に生きる言葉を語らせている。「財政の独立無くして思想の独立は無く行動の自由も無い」「しかない、というものはこの世にはない。一尺高いところからものを見れば道は常に幾通りもある」「相場買いの客は大切にせぃそれが時勢に勝つ道じゃ」「ひとつの概念を喋るとき、その内容か表現に独創性がなければ男子は沈黙しているべきだ」「男子はすべからく酒間で独り醒めている必要がある。しかし、同時に大勢と一緒に酔態をさらしているべきだ。」「仕事と言うのは全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難な道である。後の二分は誰でもできる。その二分は人にやらせて完成の功は譲ってしまえ」「われ死する時は命を天にかえし、高き官にのぼると思いさだめて死をおそるるなかれ」等々肝に銘じておきたい名言に溢れている。全編を通じて竜馬が自らの手帳に書きなぐっていた語録が出てくるがその中で共通しているのが「自分を躾ける」という一貫した姿勢だ。どう考えてみても竜馬が恵まれていたとは思えない中、困難に立ち向かい超然とした姿勢の裏には素晴らしい自己規律があった。竜馬の魅力が溢れる一言は最終巻にもたくさんある。中岡慎太郎に「どういうわけで、そんなに有能な奴が集まるのだ?最初、どうやって見つけるのかね」に「おい来ないか、というだけさ」人を食ったような司馬遼太郎が描く竜馬がそこにいるようだ。司馬遼太郎と言う人の物語の進め方、挿話、伏線の張り方、時代背景の説明全てが面白くそれが何度も読み返せる要因にもなっている。読後それぞれが登場した竜馬以外の違う人物の本を読みたいと思えるほどに他の登場人物も面白い。世に生を得るは事を成すにあり。十分にその役目を果たして、竜馬はあっという間に斬られてしまう。今まで散々斬り付けられながら狙われながら切り抜けてきた竜馬にしては信じがたいほどのあっけなさに、天命があった、といわれても仕方ないか、と思えてくる。あとがきも面白く、竜馬の残した事業を、竜馬が唯一苦手とした岩崎弥太郎が引き受け三菱帝国の礎にしていくのも面白い。国を思う気持ちと捨て身の覚悟と理性が日露戦争まではうまくバランスが取れていたが、幕末の決死さが行き過ぎた存在として顕著になって太平洋戦争に突入してしまうという歴史のあやというのは凄い。帝国主義から日本を救った思想が今度は国を滅ぼす方向へと走ってしまう。このバランス感覚こそ幕末の志士たちが最も誇れるものではなかろうか。傑作。落ち込んだとき、自分を奮い立たせたいとき何度も読み返すでしょう。
0コメント